【やめられない3つの原因を解説】パチンコ&スロットをやめるには我慢ではなく、やりたくないと思うこと

【やめられない3つの原因を解説】パチンコ&スロットをやめるには我慢ではなく、やりたくないと思うこと

パチンコ&スロットをやめたい方へ

みなさんこんにちは。

みなさんは

「パチンコやスロットをやめたいのに、ついまた行ってしまう」

そんな経験がおありですか?

その理由は、“根性”や“我慢”に頼ってギャンブル依存の原因が分かっていないかもしれません。

この記事で分かること
  • 今回の記事では、なぜ我慢ではやめられないのか?
  • 何が原因で私たちはギャンブルをしてしまっているのか?
  • そして、ならどうしていけばいいのか?

脳の仕組みや実践的な行動とあわせて、分かりやすく解説していきますのでぜひご覧ください。

※本記事は筆者の個人的な体験と学習に基づいた内容であり、医学的・専門的助言を提供するものではありません。依存症に関する治療や支援が必要な場合は、専門の医療機関や相談機関に相談することをお勧めします。
詳しい情報やサポートを受けるには、 厚生労働省 依存症対策ポータルサイトをご覧ください。

目次

【関連動画】

【結論】ギャンブルをやりたいと思わないようになる

ギャンブルをやりたいと思わないようになる

まず結論から言うとギャンブルを我慢に頼らずやめる為には

「ギャンブルをやりたいと思わない」ようになることです。

ここからはその理由を少し解説していきます。

心と体はやりたがっている

多くの方はギャンブルをやめたいとは思っていてもまだその思いが足りていないのかもしれません。

読者の皆様

「すでにやめたいと思っているけど?」

私もそうだったのですが、「やめたい!やめたい!」と頭では思いながらもギャンブルを「やりたい!!」と“心や体が思っている”ということです。

その結果いつまでもギャンブルをやりたい気持ち、「ギャンブル衝動」が生まれてしまいます。

保全士:ひろのぶ

自分の考えと心は別物ということです。詳しくは後で解説していきます。

物理的な対策は我慢を強いられる

また、よくある「お金を持たない、パチンコ屋に近寄らない」といった物理的な対策ですと、

物凄い我慢を強いられることになります。

そしてこの我慢が可能ならみんな辞められているわけですが、それが出来ないのでやめられない。

ですので我慢に頼らない方法が有効となります。

我慢に頼らないためには

“我慢”を最小限に抑えて楽にやめられるようになることがこのブログの目的です。その為に目指す目標が「ギャンブルをやりたいと思わない」ようになることです。

保全士:ひろのぶ

ギャンブルをやめることは、機械設備を直すことにかなり似ています。
ギャンブルをやりたい = ギャンブル回路が作られている状態で、他のどの回路より優先されているようなもの。

助手:モンキー君

回路を一つ一つ読み解いて対策の仕組みを作って行くことで設備(人)にかかる負荷(我慢)を最小限に抑えることができるよ!

ここからはなぜこの結論に至るかをさらに詳しく解説していきます。

【理由①】ギャンブル依存症がやめられない3つの要因

ギャンブル依存症がやめられない3つの要因

まず理由の一つ目で、ギャンブル依存症がやめられない要因(主な原因)を解説していきます。

助手:モンキー君

みんなはギャンブルがやめられない要因は何だと思うかな?

保全士:ひろのぶ

実は依存症には要因が3つあるとされています

3つの要因

3つの要因は下記になります。

  1. 依存対象がある
  2. 依存仲間がいる
  3. 本人がやめたいと思わない

1つずつ解説していきます。

①依存対象が自分の手の届く範囲にあること

1つ目は依存対象であるパチンコ、スロットが自分の手の届く範囲にあることです。これは分かりやすいですが対象がなければ依存も出来ませんし、どんなにやりたくなってもやれません。

日本はギャンブル大国

日本はギャンブル大国と言われるほどパチンコ、スロットの市場規模は大きいです。そのため店舗数も多く、車や電車、自転車などある程度移動する方法があれば数分から数十分で手軽に行くことができる距離にあることがほとんどです。

店舗数は約7000

日本全国で2020年では約9,000店舗、2023年には約7,000店舗と某ウイルスの件でかなり減少はしているそうですがそれでも多いです。特にパチンコ&スロットが人気な3県、東京、愛知、大阪では順番に約550店舗、380店舗、500店舗と多くの店舗があり、まだまだ手軽なギャンブルという印象です。

参照:全日本遊技事業協同組合連合会.2020年全国遊技場店舗数及び機械台数.2025/06/04
https://www.zennichiyuren.or.jp/material/report/3.html

保全士:ひろのぶ

私は愛知県在住ですが店舗は駅の近く、車なら10分くらい走ればある印象ですね。

②依存仲間がいること

2つ目は依存仲間がいることです。これは本人の周りに同じくギャンブルをやっている人がいることを指しています。喋ったことが無い人でも、SNS繋がりでも、店舗に行った時に自分と同じようにやっている人でも誰でもよくて、自分が仲間と認識できる対象がいることで孤独感や罪悪感が薄れていきます。だから仲間がいると依存が強まる。そしてギャンブルをやめることは仲間から外れることになりますので、今まで薄れていた孤独感や罪悪感をまた感じることになり、やめること自体に抵抗を感じる、といった場合があります。

保全士:ひろのぶ

私は店舗のいる人達を同じ趣味仲間みたいなもので、顔も知らないけど親近感を抱くようになっていました。

③本人がやめたいと思わない

3つ目は本人がやめたいと思わないことで、これは内容が3つあるので1つずつ解説していきます。

自分が意識してやめたいと思っていない

1つ目は自分が意識してやめたいと思っていない場合です。依存症からの脱出は本人の意志が一番大切になってきますので、ご自身がやめたいと思っていない場合は脱出困難になります。そして周りの人がどんなに手を尽くして依存対象から切り離したとしてもやめることは難しく、それどころか反発して犯罪行為に走ってしまう可能性もあります。

問題を無くしたいと考えている

2つ目は自分ではやめたいと思っていても、実はやめたいのではなく、問題を無くしたいと考えている場合です。やめたいと思う人はギャンブルで何かしら問題が発生して、それをきっかけとしてやめたいと思う場合が多いです。この時、実は依存対象であるギャンブルそのものをやめたいとはあまり考えてない可能性があります。

どういうことかというと、ギャンブルの問題は人間関係などありますが、その中でも一番多いのが金銭問題です。その金銭問題が起きてギャンブルをやめようと思うわけですが、この時の心境としてはギャンブルが嫌いだからやめるわけではありません。

そして金銭問題を解決するためには金銭が手に入れば良いわけです。ですので金銭が入ればまた大好きなギャンブルをすることができるということになります。そのため何とかして勝てばやめる必要はないと頭の片隅に考えてしまう。

つまり頭や口ではギャンブルをやめたいと思っているけど、実は問題を無くしたいだけで、根本的にギャンブルをやめたいわけではないのかもしれません。

頭で考え、心が思う

3つ目はやめたいと考えている本人と、心や脳の思いは別物だということです。ギャンブル依存症の傾向が強い場合、頭で意識的に考えている「やめたい」考えと、脳や心が無意識的に思っている「やりたい」思いの二つが存在します。そして無意識的に思っていることは、私たちが考えているより「ずっと強い力」となっているのです。

保全士:ひろのぶ

ここが少しややこしいかなと思います。無意識は、自分の意識とは関係なく独立しているイメージです。たとえば今回は解説しませんがネガティブ思考やポジティブ思考といった思考も同じ無意識で、本人の意識とは関係ないんです。

次にこの意識と無意識について解説していきます。

【理由②】脳には3つの役割がある

脳には3つの役割がある

本人が「やめたいと思わない」ことに関係する大切な知識として、脳の役割について解説します。

3つの役割

私たちが考え、行動するために必要な脳ですが、大きく3つの役割があります。

  1. 【頭】自身の意識的な“思考”【理性】
  2. 【心】脳が行う無意識的な“思考”【感情】
  3. 【体】無意識的な思考から連動するギャンブル衝動【生存本能】

私たちがギャンブルをやめたいと考えているのは【頭】
自身の意識的な“思考”【理性】になります。

そしてギャンブルをやりたいと思う【心】と【体】は
脳が行う無意識的な“思考”【感情
無意識的な思考から連動するギャンブル衝動【生存本能】」になります。

「頭、心、体」などは分かりやすくするために私が付けています。
ですので厳密には少し違いますのでご注意ください。

次にこの3つの役割では重要なことが2つあり、それを解説していきます。

1つ目:力関係が存在す

まず1つ目は力関係が存在するということです。

  • 弱い 【理性】<【感情】<【生存本能】 強い

このように分類することが出来、理性とは頭であり意識的な思考ですので私たちが意識して考えたことになります。

2つ目:意識と無意識が存在す

次に2つ目は意識的に操作できる部分と、無意識的に自動で操作される部分があるということです。

私たち人間の脳が活動する割合は様々な研究から分かっています。

  • 意識的な思考は10%
  • 無意識的な思考は90%

つまりほとんど無意識的に考えて行動しているということになります。

保全士:ひろのぶ

これは脳の仕組みです。ギャンブル以外でもすべてに共通することです。だから私たちは頭で分かっていても嫌なものは嫌と思うわけです。

【理由③】我慢とは「最弱のカード」

「心」と「体」は強い

これら2つの理由から無意識的な思考から生まれる感情と生存本能、つまり「心」と「体」は「自分の意思の力より遥かに強い」ということです。

【強い】

  • 心=「無意識+感情」
  • 体=「無意識+生存本能」

そしてギャンブルをやりたい衝動とはこの感情や生存本能に関係してくるため、強くなります。

我慢とは「最弱」のカード

意識的に行えることは簡単に言うと我慢するといったブレーキをかける行動です。

そして我慢とは

  • 頭=「意識+理性」

最弱であるということ。

ですのでただ我慢するだけという対策は、ギャンブル衝動に対して「最弱のカードで戦うようなもの」。

勝つことはとても困難となります。

「頭」も大切

ただ「頭」はどうでもよいかというとそうではなく、ギャンブルをやめる最初の一歩は頭である意識から始まります。頭でギャンブルは良いと思っていたら、いつまでも「心も体も」ギャンブルは良いと思ってしまいます。

ですのでギャンブル依存症の対策としては本人がやめる意思をもつ(意識する)、そして知識を得る(まずは頭から)、そして行動で心と体を修正していくという流れが有効になります。

保全士:ひろのぶ

これは脳の仕組みです。感情を理性で抑えるにはコントロールする訓練が必要で、その訓練は感情を高ぶらせないことだったりします。そして我慢は理性で抑えること。つまりやるべきことは感情というギャンブルをやりたい思いを減少させることとなります。

【理由④】認知行動療法を活用

認知行動療法を活用

ギャンブル依存症の回復に向けて一般的に“認知行動療法”と呼ばれる方法があり、私が紹介する方法はこれを取り入れています。認知行動療法はセルフで行うことができる方法として広く知られています。

また医療機関や自助グループでもこの認知行動療法を行っています。

認知行動療法考えと現実にズレがある状態が“認知のゆがみと呼ばれ、それに気づいて修正していく行為が“認知行動療法”です。

認知のゆがみ

たとえば

ギャンブルを後1回だけ、後1時間だけやる」

という考えがあったとして、これを現実的に考えて事実であるかどうか、それが事実と違えばそれが認知のゆがみになります。

気付くことが大切

「1回だけと言って、過去に止まったことあったっけ? 同じパターンになってるよな…」
「ギャンブルで勝てないのは技術や運がないだけ? そもそも胴元が儲かるシステムだよな…」

もしこういう考えに気づけたのでしたら一歩前進!

このようなゆがみを修正していくことがギャンブル脱出への遠回りに見えるかも知れませんが実は近道です。

頭と心と体を修正する効果がある

認知行動療法は最終的に「頭と心と体」全てに効果があるとされています。

頭がやめる意思を持ち、正しい知識を得る。そして行動し、体験することで心から納得してそれが体への反応へと変わっていく。このような流れで頭と心と体を修正することができます。

頭…ギャンブルは勝てる → 正しい知識
心…ギャンブル=快楽 → 正しい体験
体…ギャンブル=安心する → 正しい体験

まずは頭から

ですのでまずは頭(意識)からギャンブルをやりたいと思わないようにして、それを心、そして体までいきわたるようにしていくことでギャンブルはやりたいと思わなくなっていきます。

そうなっていけば我慢も最小限で済み、自分を物理的に抑える必要もなくなっていきます。

保全士:ひろのぶ

たとえば犬に噛まれたことがあったせいで犬が嫌いな人が、犬の良さを学び、子犬など可愛くて凶暴性のかけらもない犬と接することで徐々に好きになる。これも一つの認知が修正された結果です。

【結論】「ギャンブルをやりたいと思わない」ようになる

ギャンブルをやりたいと思わない

我慢に頼って辛く苦しい依存症との闘いに挑むのも間違ってはいないですし、それでやめられるならもちろんそれでいいです。

ですがそれでやめられないのであれば、根本的に「ギャンブル衝動を減少させる対策」を実施するという方法を選ぶことをオススメします。

そしてその方法の目標が「ギャンブルをやりたいと思わない」ようになることです。

保全士:ひろのぶ

私は我慢も根本対策も両方を身をもって体験したからこそ有効だと言えます。

【補足】人生で役立つスキルである

人生で役立つスキルである

認知行動療法はギャンブルをやめるため「だけ」の方法ではありません。

実は人生で役立つスキルとも言われており、ギャンブル以外の場面でも活用することができます。

たとえば上司に怒鳴られた時

「最悪、自分が悪い、泣きたい、もう仕事に行きたくない」

この考えが実が認知のゆがみかもしれません。

現実的に考え直してみると…

「そういえば上司も昨日部長に怒鳴られてたな、タイミングが悪かっただけか。それに確かにミスした自分も悪かったし、指摘された部分はもっともな意見だ。次は近づくタイミングを計るのと、指摘された部分と同じミスをしないようにしよう」

このように現実的に考え、改善に繋げることも出来たりします。

助手:モンキー君

サラリーマンなどストレスを抱えている人や自分を変えていきたいと思っている人に特にオススメ!

【サポート】専門機関に頼ってもいい

専門機関に頼ってもいい

まず対策紹介の前に、可能であれば専門機関に頼ることをオススメします。

ギャンブル依存症から抜け出すことは1人でやらないといけない理由はなく、サポートを受ける方が効果的です。まずは一度誰かに相談してみるという選択肢も立派な“脱出ルート”です。

相談できる公的機関のリンク

以下は、厚生労働省が提供している依存症対策の公式ポータルサイトです。
全国の相談窓口・医療機関の情報も掲載されています。

▶ 厚生労働省 依存症対策ポータルサイト

  • 家族の方も相談できます
  • 各都道府県の専門窓口や相談機関の一覧あり(外部リンク)
  • 匿名での相談も可能(自治体によって対応形式は異なります)

自助グループ

自助グループとは、同じ体験を持つ人が仲間の体験を聴き、自分の体験を語り、互いに支え合うグループです。ギャンブルの自助グループには、例えばGA(ギャンブラーズ・アノニマス)などがあります。

費用は献金のみですが、場所と時間が決まっていますのでスケジュールが合う方は参加してみるのも良いでしょう。

【補足】1人でも可能

これから紹介する方法は私や周囲の人にやり方を紹介した際に特にサポートなくやめることが出来ていましたので、依存具合にもよりますが1人でも実施可能な内容となっています。

ただ基本的にはサポートがあった方が良いので、可能な方はサポートしてもらうようにしてください。

【対策】ギャンブルをやめるための6つの方法

ギャンブルをやめるための6つの方法

ここからは対策内容の紹介になりますが、今回は概要になります。詳細内容については各記事をご覧ください。また一部今回の記事と被ってしまう内容もありますのでご容赦ください。

我慢に頼らないでやめる6つの方法

次に6つの方法を紹介していきます。サポートを含めていないのはこれらの方法は1人でも可能な方法として取り上げているからになります。

  1. 依存症について正しく理解する
    • 自分の状態を知ることで、意識が変わるきっかけになります。そして今後どうすれば良いのかが分かっていきます。
  2. 快楽のしきい値(レベル)を下げる
    • 脳が「ギャンブルは必須ではない」と学び始めることで、無意識にギャンブルを求める脳が変わっていきます。
  3. 環境を整える
    • ギャンブルの誘惑やストレス要因を減らしていくことで、我慢しなくてもそもそもギャンブルをする頻度が減り始めていきます。
  4. 新しい活動を習慣にする
    • ギャンブル以外の行動を、日常に自然と取り入れることで、新しい快感の回路を脳に学習させる。またギャンブルをやる前にこの活動を織り込むことでギャンブルは手軽なものではなくすることができます。
  5. 改善サイクルを回す(PDCA)
    • 完璧を目指さず、少しずつ“前に進めている実感”を育てることで、ギャンブルをやめる気持ちを維持し、新しい活動など改善に意識を向けることができます。
  6. 「やめてみる」選択をする
    • 少しずつ自分の意思で行かない日を作る。そして徐々に回数を減らして「今ならやめられるかも」と思ったら一度「やめてみる」という選択をする。もし難しければ、また改善サイクルに戻ればOKという気持ちで前に進むことができます。

詳しい記事は下記をご覧ください

保全士:ひろのぶ

文字や動画ではややこしい方法に感じるかも知れませんが、実践しだすとたいしたことをやっていないので継続してやれますよ。また基本は週に3つくらいやることを選んでコツコツやる感じです。

次にやるといいこと

今回紹介した我慢に頼らないでやめる6つの方法の詳細記事を読んで頂くか、その6つの方法を織り込んだ記事がありますのでそちらを読んで頂き、少しずつ実践していってもらうのが良いと思います。

次回

次の記事はギャンブル依存症から抜け出す方法を解説しているまとめ記事になります。

今回解説した6の方法を織り込んだ9ステップで構成されています。ノウハウを詰め込んだのでボリュームが出てしまいましたが、お役に立てると思うのでぜひご覧ください!

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このサイトが大切にしていること

「この世界は、生きづらいものだ」と思っていた過去があります。
でも今は、そう感じていたのは“思考の回路”が乱れていただけだったんだと気づきました。

このサイト「ゆるやめ」では機械保全士として培った現実重視の“視点”をベースに、脳科学や心理学の知識そして私自身の体験を交えて、我慢ではなく緩やかな仕組みでやめるヒントをお届けしています。

よければ他の記事も覗いてみてくださいね。

参考・出典

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