パチンコの新台入れ替えは無駄?計算してみた!
今はパチンコ店舗も私たちプレイヤーも厳しい状況なのだから、
新台入れ替えを減らして費用を還元してくれよってみなさんも思いますよね。
実は計算してみると結構な無駄があります。
今回は「新台入れ替えの無駄と費用」というテーマでお話します。
どれだけの遊技台を入れ替えているのか、そしてその費用はいくらか、これらが分かりますのでぜひ参考にしてみてください。
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【結論】新台入れ替えは無駄が多い
まず結論で、ぶっちゃけ私たちプレイヤーからすると新台入れ替えは無駄が多いのは間違いないです。
計算してみると「約65%」が無駄でした。
ここから詳細を一つずつ話していきます。
【説明1】新台入れ替えの「無駄」
まずは新台入れ替えでどれだけ無駄が発生しているのかを話していきます。
参考に2023年の遊技台メーカーの市場データを見てみましょう
| 2023年販売市場 | パチンコ | パチスロ | 合計(概算) |
| 販売台数 | 873,254台 | 781,820台 | 165.5万台 |
| 店舗の設置台数 | 2,077,641台 | 1,347,466台 | 342.5万台 |
販売台数と交換割合
この販売台数は、日本全国のパチンコ店舗に販売された台数のことです。
パチンコが約87万台、パチスロが約78万台、合計が約165万台というすさまじい台数になります。
そして店舗の設置台数、これは日本全国のパチンコ店舗にすでに設置されている台数のことです。
パチンコが約207万台、パチスロが約134万台、合計が約342万台になります。
この設置台数約342万台から、販売台数約165万台。
これだけの台数が入れ替えされることになり、その割合はなんと「約48%」になります。
まさかこれだけ多くの台が入れ替わっていたとは調べる前は思いもしませんでした。
設置可能期間と入れ替えロス
そして入れ替えの無駄ですが、本来パチンコ台は検定機で3年、認定機で3年の、計6年間の設置が可能です。
それに対して「約48%」の台が入れ替わっているということは、平均すると「約2年」で入れ替わっているということになります。
効率だけを考えて、新台を6年間きっちり使おうと思うと、入れ替えは「約16.6%」ずつ交換すればよい計算です。
差が「約32%」ですので、無駄としては48%中の32%で、「約65.3%」
つまり新台入れ替えでは毎年「約65%」の無駄が発生していることが分かります。
まとめ:新台入れ替えの「無駄」
ここまでをまとめると新台入れ替えの無駄としては、
販売台数が約165万台。設置台数が約342万台。新台入れ替えの割合は「約48%」。
効率だけみれば「16.6%」ずつ交換すれば良いので新台入れ替えでは毎年「65%」が無駄となります。
【説明2】新台の入れ替えの「費用」
次に新台の入れ替えの「費用」として金額で見るとどれほどになるのかを話していきます。
| 2023年販売市場 | パチンコ | パチスロ | 周辺機器 | 合計(概算) |
| 販売台数 | 873,254台 | 781,820台 | – | 165.5万台 |
| 販売単価 | 約41.5万円/台 | 約44.7万円/台 | – | – |
| 市場規模 (売上高) | 3,628億円 | 3,494億円 | 1,703億円 | 8,825億円 |
新台の単価
新台の単価としてはパチンコが約41万円、パチスロが約44万円です。
昔が20数万円だったので、だいぶ高くなっていますね。
新台の売上高
そして新台の売上で、販売台数がパチンコが約87万台、パチスロが約78万台と多いのでその売上も大きく、パチンコ台が約3,600億円、スロット台が約3,500億円になります。
遊技台メーカーの市場
そして新台だけではなく、周辺機器も遊技台と合わせて色々変わっていきますので、周辺機器が約1,700億円。
このパチンコ台、スロット台、周辺機器の3つをまとめて遊技台メーカーの市場と呼ばれており、合計が約8,800億円になります。
今まで私は新台入れ替え勿体ないなぁってくらいの思いでしたけど、こんなに大きな金額が動いていたとは思いもしませんでした。
無駄な金額
そして入れ替えの無駄ですが、さきほどの無駄「約65%」を当てはめると新台入れ替えでは毎年約5,750億円の無駄が発生していることが分かります。
まとめ:新台の入れ替えの「費用」
ここまでをまとめると新台の入れ替えの費用としては、周辺機器含む遊技台メーカー全体の費用で年間約8,800億円。
約5,750億円が無駄になります。
【結論】新台入れ替えの無駄と費用
| 2023年販売市場 | パチンコ | パチスロ | 周辺機器 | 合計(概算) |
| 販売台数 | 873,254台 | 781,820台 | – | 165.5万台 |
| 販売単価 | 約41.5万円/台 | 約44.7万円/台 | – | – |
| 市場規模 (売上高) | 3,628億円 | 3,494億円 | 1,703億円 | 8,825億円 |
| 店舗の設置台数 | 2,077,641台 | 1,347,466台 | – | 342.5万台 |
| パチンコ店営業所数 | 7,083店舗 | – | – | – |
警察庁保安課《令和5年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況について》
株式会社矢野経済研究所,パチンコ関連機器市場に関する調査を実施(2024年)
SANKYO,遊技機販売実績
上記の数値を参考に表を作成
新台入れ替えでは「約65%」の約5,750億円が無駄ということが分かりました。
とくにポイントとなるのが、今回話した新台入れ替えの費用は一度払って終わりという話ではなく、
「毎年」固定で発生する「無駄と費用」ってところです。
だからパチンコ店舗としても、稼いでも稼いでも新台入れ替え入れ替えで儲からない。
こうして私たちプレイヤーのお金が流れているわけですね。
まとめ
今回のテーマ「新台入れ替えの無駄と費用」はいかがでしたか?
【説明1】
- 販売台数が約165万台。設置台数が約342万台。
- 新台入れ替えの割合は「約48%」。
- 効率的なのは「16.6%」
- 新台入れ替えでは毎年「約65%」が無駄
【説明2】
- 遊技台メーカー全体の費用で年間約8,800億円
- 新台入れ替えでは毎年「約5,750億円」が無駄
このような内容でした。
この無駄な費用がなぜ発生するのか。
その理由を次の記事で話していきますので、良かったらぜひ見てくださいね!
備考
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