【パチンコ・スロットは稼げる?】金銭目的で負けている人の本当の目的とは(チェックリスト付き)

あなたは本当に金銭目的なのか?

本当にギャンブルは「お金が目的」なんですか?

「お金が欲しいからギャンブルをする」
そう考える方は少なくありません。
でも、少しだけ立ち止まって考えてみてください。

  • なぜギャンブルで稼ごうと思うのか?
  • 本当に“金銭的にプラス”になっているのか?
  • 稼げると本当に思っているのか?

この記事では、「パチンコ・スロットの目的は金銭だったはずが、気づけばやめられない」という状態になっていないかどうかをチェックし、本当の目的を確認する内容になっています。

この記事で分かること
  • 金銭目的がどうかセルフチェック可能
  • 金銭目的の人とそうでない人の違い
  • 目的がズレていく原因を説明

※本記事は筆者の個人的な体験と学習に基づいた内容であり、医学的・専門的助言を提供するものではありません。依存症に関する治療や支援が必要な場合は、専門の医療機関や相談機関に相談することをお勧めします。
詳しい情報やサポートを受けるには、 厚生労働省 依存症対策ポータルサイトをご覧ください。

STEP確認

この記事はギャンブル依存症から抜け出すための「STEP1-1」です。単独でも読める記事になっていますが全体の流れを確認したい方は下記リンクへ進みください。

シリーズ全体の流れを確認したい方はこちら。

目次

【結論】本当に目的が“お金”ならやめられる

あなたのギャンブルは、本当に「金を得る手段」として機能していますか?

もし機能しているというのであれば負けているなら素直に止められるはずです。

そして金銭目的でギャンブルをしているとしたらその目的が、勝てそうといった幻想や錯覚に支配されていないかを一度冷静に見つめ直してみると見えてくるものがあるかもしれません。

そうでないなら「たまたま勝った快感」を追っているだけになっていませんか?

  • 当たった瞬間に救われたい
  • ストレスから逃れたい
  • ただ一瞬でも気持ちよくなりたい

……そんな状態になっていませんか?

もしそうならそれは「健全な娯楽」ではなく、ギャンブル依存症の可能性があるかもしれません。

【補足】この知識の必要性

ギャンブル依存症は薬や病院に行くだけで治るものではないと言われています。

その理由が結局のところ“本人がやめたいと思わないとやめにくい”からになります。

そのため依存症の治療では認知行動療法と呼ばれる治療が有効とされています。

認知行動療法考えと現実にズレがある状態が“認知のゆがみ”と呼ばれ、それに気づいて修正していく行為が“認知行動療法”です。

今回の記事ではこの認知行動療法の一つとして私が実際にためになったと感じ、ギャンブルに対する思いが変わった知識をみなさんにも知ってもらうことを目的としています。

【正しい目的】ギャンブルの健全な目的とは?

ギャンブルの健全な目的とは?

ギャンブルを適度に楽しんでいる人たちの多くは、以下のような目的で遊んでいます。

健全な目的(メリット)と、支払う対価(デメリット)

目的(メリット)内容例
景品・金銭・配当が得られる物理的な報酬として魅力がある
気分転換になる日常の疲れをリセットできる
非現実感を味わえるパチンコや競馬の演出・音・映像世界に没入
当たったときの興奮・達成感自分で引き当てた喜び、刺激の強さ
ストレス発散嫌な気持ちを一時的にリセットできる
レジャー・社交的要素友人や家族と一緒に楽しむ時間になる
💸対価(デメリット)内容例
金銭の消費遊びに必要なコスト(使いすぎに注意)
時間の消費数時間単位で過ぎてしまうリスク
精神的影響負けたときの落ち込み・イライラなど(依存が進行すると強くなる)

これらは、お金や時間という“対価”を支払い、そのぶんの刺激や満足感を得るという構造です。
いわば「対価と満足のバランス」が保たれている状態が健全なギャンブルです。

【実施】セルフチェックリスト

【実施】セルフチェック

あなたの目的は本当に“お金”でしょうか?

次の10項目のうち、あてはまる数が多いほど、金銭目的のつもりが“依存”や“逃避”になっている可能性があります。

ギャンブル目的チェック(Yes / No)

  • □ 「負けたら取り返すまでやらなきゃ」と思ってしまう
  • □ 当たったときの“スカッと感”が忘れられない
  • □ 気づけば財布にある以上のお金を使ってしまう
  • □ 「この流れなら当たるはず」という“根拠”で動いている
  • □ 冷静な損切りができず、ズルズル続けてしまう
  • □ お金を稼ぐ手段が他に思いつかない/行動できない
  • □ 勝ったあとすぐ「また打ちたい」と思う
  • □ 負けた日はイライラし、日常にも影響する
  • □ 「あと1回だけ…」を何度も繰り返している
  • □ 「金のため」と言いながら、総額で負けている

判定の目安

  • 0〜2個程度なら:行動に注意を向ける段階かもしれません
  • 3〜5個なら:すでにギャンブルに生活を支配されつつある傾向が見られます
  • 6個以上なら:金銭目的ではなく、快感・逃避行動になっている可能性が高いかもしれません
保全士:ひろのぶ

チェックリストは機械でいうところの警報が鳴ってる状態です。
そのまま停止せずに放置すると機械はもっと壊れます。
もし今、脳内で“やめたいのに止まらない”という警報が鳴ってるなら、それは「停止(やめる)」が必要ということです。

※このリストは、医師や専門家による診断を目的としたものではありません。
あくまで自己理解と振り返りのための参考情報です。
状況に不安を感じる方は、以下のような公的な専門機関にご相談いただくことをおすすめします。

厚生労働省 依存症対策ポータルサイト

【理由①】「勝てる気がする」構造になっている

「勝てる気がする」構造になっている

ここからは目的がズレていく原因を簡単に説明していきます。

ギャンブルはそもそも、胴元(お店や主催者)が利益を得る設計になっています。
つまりプレイヤー(私たち)が平均的には負けることが確定している仕組みです。

たとえばパチンコやスロットで言えば、還元率は80~90%前後
つまり、1万円入れれば8500~9000円が戻ってくる“設計”になっています(長期的には)。

でも──

  • 当たったときの快感
  • たまたまの勝ち
  • 「前は勝てた」記憶
  • 台選びが合っていた時の記憶

これらが「自分は勝てるかも」という錯覚を生み出します。

【理由②】“勝者”が希望ではなく、落とし穴!

一部の“勝者”が希望ではなく、落とし穴になっているかもしれません。

どういうことかというと、ギャンブルは勝てないと言われても、実際やる人の多くはこう思うはず。

読者の皆様

「でも、勝ってる人もいるよね?」

確かに存在します。
しかし──

  • ほんの数%の勝者の存在を見て希望を持っている
  • 残りの大多数が「自分もいけるはず」と思って負けているのが現実

つまり「自分は例外になれる」と思うことで、例外になれていない現実を見逃すことになります。

そしていつの間にかギャンブルを勝てるものと信じて疑わない、勝てないのは自分の知識や、やり方が悪いからだと考えるようになっていきます。

【理由③】「快感」や「逃避」が目的

金銭が目的のはずなのに、実は「快感」や「逃避」が目的になっていないか?

ここが一番の落とし穴です。

あなたはこう言うかもしれません

読者の皆様

「金が目的だ。本気で勝ちたいだけだ」

でも、もし本当にお金が目的なら──

  • 確率の低い台には座らない
  • 損切りを徹底する
  • 感情的に突っ込むようなことはしない
  • ロジックや投資のように管理するはず

もしそれができていないなら、“お金”を理由にして、実は“快感”を目的にしてしまっているから”かもしれません。

特に多いのが自分のやり方を変えて「勝ち筋」を探すことが楽しくなっているパターンです。

【理由④】追い詰めてから勝ったときの“快感”が中毒

皆さんは自分が追い詰められてから勝ったときの“快感”が中毒になるということを知っていますか?

たとえば

  • 「もう残金1,000円で当たったとき」のあの爽快感
  • 「何万円も負けた末に引いた大当たりが連チャンした」あの開放感
  • 「生活費を賭けて勝利したとき」の興奮

これらはお金を得た喜びというより、“苦しい状態からの解放”を快感にしてしまっている状態です。

だからまた無意識“追い詰めたくなる”──

このループに気づかずにいると、金銭目的だったはずが快感目的にすり替わってしまいます。

そしてこの時に得られる快楽は依存性が非常に高いことから徐々に依存症へと変わっていきます。

【補足①】金銭目的のギャンブルは絶対NG?

金銭目的のギャンブルは絶対NG?
読者の皆様

銭目的のギャンブルは絶対NGなのか?

これは必ずしもそうではありません。
戦略や資金管理を徹底している「職業ギャンブラー」や「投資家的プレイヤー」が存在するのも事実です。

ただしそれは、

  • 膨大な情報分析
  • 冷静な自己管理
  • 感情に流されない規律

これらを徹底できる人のみです。

もしそれができないまま「金のため」と言い続けているなら、

それは“金銭目的”ではなく“逃避的な衝動”になっている可能性が高いです。

【補足②】どれくらい“負けて”いるのか?

実際にどれくらい払っているのか。つまりどれだけ“負けているのか”を調査してみました。

例えば2023年の一人当たりの平均した年間負け額は以下の通りです

  • パチンコ・スロット:約33万円
  • 競馬:約19万円
  • 宝くじ:約8,000円

これは私が「年に1回でもプレイした人」をプレイヤー全体数としてギャンブル市場利益を割った数値になります。ですので年数回のライトプレイヤーも含んだ結果になります。

本格的にハマっている人は、この何倍もの金額を使っていると考えられます。

そして仮に勝っている人が5%いたとして、その5%が得ているお金は他の95%の“負け”で補われているという現実もあります。ですのでヘビープレイヤーの一人当たりの損失額はこれより更に増えていきます。

【結論】目的を“お金”にするなら、その覚悟と条件を自分に問おう

あなたのギャンブルは、本当に「金を得る手段」として機能していますか?

もし機能しているというのであれば負けているなら素直に止められるはずです。

その目的が勝てそうという幻想や錯覚に支配されていないかを一度冷静に見つめ直してみると見えてくるものがあるかもしれません。

それとも「たまたま勝った快感」を追っているだけになっていませんか?

もしそうならそれは「健全な娯楽」ではなく、ギャンブル依存症の可能性があるかもしれません。

この記事がその気づきの一助になれば幸いです。

【まとめ】

ポイント
  • ギャンブルで“稼ぐ”には極めて不利な構造
  • 勝てる気がする仕組み(錯覚)に人はハマりやすい
  • 金銭目的と言いつつ、実は快感や逃避になっていることがある
  • 本当にお金が目的なら、感情ではなく“戦略”で動いているはず
  • 自分の目的を明確にし、ギャンブルの現実と向き合うことが第一歩
  • 今、自分がどの段階にいるか?チェックしてみよう

※本記事は筆者の個人的な体験と学習に基づいた内容であり、医学的・専門的助言を提供するものではありません。依存症に関する治療や支援が必要な場合は、専門の医療機関や相談機関に相談することをお勧めします。
詳しい情報やサポートを受けるには、 厚生労働省 依存症対策ポータルサイトをご覧ください。

次回

次は【刺激や快感が欲しい?】パチンコ・スロットの本当の目的は・・・?を解説します。

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参考・出典

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