ギャンブルから離れてからがスタートライン
ギャンブルを完全にやめようと、断つことで徐々に自由になることができます。
そのために必要なことはギャンブルを断つことを決意して実行するだけでいいです。
そしてあなたはギャンブル以外の問題に目を向けるスタートラインに立ったので、ギャンブルのことは忘れてそちらに目を向けていきましょう。
- ギャンブルを断ち切る心構えと方法
- 断ち切った後にある問題
- 自分を変える方法
STEP確認
この記事はギャンブル依存症から抜け出すための「STEP8-3」です。
単独でも読める記事になっていますが全体の流れを確認したい方は下記リンクへ進みください。
シリーズ全体の流れを確認したい方はこちら。
【結論】ギャンブルを断ち切り次に進もう!
禁止ではなく、断つことになります。今後一生私はギャンブルをしないと決意して断つということ。
ですが基本的には禁止チャレンジをして、ある程度やめ続けた段階でこのギャンブル断ち切りへと進みますのでやることは受け入れることです。
ギャンブルの無い世界で今後暮らしていくということを。
これはギャンブルの価値観が上位に来ている状態ですととても辛いのですが、その先には自由な世界が待っていますので勇気を持って進んで行きましょう!
そしてあとはスリップ(再発)しないようにすればこれでギャンブル依存症とは無縁の関係になる…。
と思いきや残念ながらそうでもありません。
私たち依存症になった人はギャンブル以外にも問題がある可能性があるのでギャンブルはさっさと忘れて、そちらに目を向けていきましょう!
ここからはギャンブルをやめた後に待っている問題について解説をしていきます。
【実施】ギャンブルを断つ心構え

結論で書いていますが、基本的には禁止チャレンジをして、ある程度やめ続けた段階でこのギャンブル断ち切りへと進みます。
ですのでやることは何か対策を新たにするというより、今までと同様に油断せず生活サイクルを回すことになります。
ただそこに一つ追加することが
「今後一生私はギャンブルをしないと決意して断つ」という心構えだけになります。
そしてギャンブルの無い世界で今後暮らしていくということを「受け入れること」です。
他にも役立つ心構えがありますので下記にいくつかまとめました。
心構え一覧
- 「禁止」ではなく「不要」という意識を持つ
- もう必要ないからやらない、という前向きな決断。
- 平穏で退屈な日常を受け容れる
- 快楽を求めて退屈を嫌うのではなく、これが当たり前なんだと納得する。
- ギャンブルの無い世界で「何を得たいか」を明確にする
- やめた先に手に入る「自由」「安心」「時間」などをイメージする。
- 「大切なものを守る決断」だと受け止める
- お金・人間関係・自分自身を守る選択。
- “今だけ我慢”ではなく、“これからずっと楽になる”選択
- 一時の欲より、長期の安定を優先。
- 依存状態の脳は「またやりたい」と叫ぶと理解しておく
- それに振り回されず、冷静に「ブレーキと代替行動をする」と受け流す。
- 「何を失ったか」ではなく「これから何を得られるか」を見る
- 失った刺激よりも、手に入る穏やかな日常に注目。
- ギャンブル中心だった価値観を「自分の人生中心」に切り替える
- 快感や報酬ではなく、日々の選択を自分で決めていく。
【今後①】ギャンブル依存症はまだ続く

ギャンブルを断つことで、ギャンブルによる問題が無くなります。
あとはスリップ(再発)しないようにすればこれでギャンブル依存症とは無縁の関係になる…。
残念ながらそうでもありません。
ですが私たち依存症になった人はギャンブル以外でも問題があるということを伝えておきます。
やめただけでは回復が足りないかも
ギャンブル依存症はギャンブルをやめることで回復していき、ギャンブルをしたくなる気持ちは無くなっていきます。
ですがいつ回復するかも、どれほど回復するかも分かりません。
快楽モンスターになっているかもしれない
快楽の依存症といった言葉自体は無いですが、ギャンブル以外でも強い快楽を欲したり、行動にブレーキが効きにくい状態になっている可能性があります。
そしてこの問題はギャンブル以外の私生活にも影響を与えている可能性があります。
- 合理的な決定(情報を処理する能力)
- ワーキングメモリ(短期記憶)
- 注意力(集中力の維持)
- 感情制御(気分の落ち込みや感情の爆発を調整)
このように私たちの理性的な部分に深く関係しています。
ギャンブル依存症で脳が変化するということはギャンブル以外でも影響が出るということで、研究では選ぶ必要が無いハイリスクハイリターンを選びやすいとも言われています。
詳しい記事は下記をご覧ください
スリップになるかもしれない
ギャンブルをやめたからもう自分にやれることはない、問題はないと考えていると別のギャンブルにハマる、人間関係が悪化するなど別のところで影響が広がってしまうかもしれません。
それどころか快楽を求めてまたギャンブルに手を出してしまうかもしれません。
自分にまだ問題があると受け入れる
ギャンブルをやめたからもう何もしなくてよい、自分は全く問題ないと考えているのではなく、自分はまだ依存症の回復が済んでいないからと受け入れて行動することが大切です。

私はギャンブルをやめて数年立ちますが、それでもまだ快楽を求めすぎて、自分を追い込みスリルを味わうクセが残っています。
【今後②】自分を変えれるのは自分だけ


問題を受け容れることで起こる変化について解説していきます。
自分はギャンブル以外に問題はない
ギャンブル以外で自分は何も問題はない。
私もそう思っていましたが実はある事実があります。
これはあくまで私の場合ですがギャンブルをしていないけど「快楽を強く望む」「損得でしか物事を見れない」といった「心は不安定」という状態になってしまっているということです。
その結果、人生がとてもつまらない、どうでもいい、といった感情が芽生えてしまい、またギャンブルに戻ってしまうスリップが発生する可能性があります。
問題を受け容れることで
ギャンブルが問題であって、自分は問題ではない。
そう思いたい気持ちは分かります。
ですがそれでも受け入れて欲しいと思う理由があります。
人は変化を嫌う
脳の無意識に関係するのですが、私たちは快楽を求め、苦痛を嫌います。
そして変化とは「苦痛」になります。
ですので私たちは間違いを認めないし他人からの強制された指示も嫌いです。
他人からの教えてと頼んでもいないアドバイスもこれに該当します。
ですので受け入れたくない気持ちは当たり前ということ。
それでもなぜこんな話をしているかですが、それを受け容れることで「自分の責任」と認識することができます。
自分を変えるには責任があると受け入れる
自分を変えるには、自分に責任があると受け入れることが必要です。
そして自分には問題が無い、ギャンブルだけが問題だったのだと受け入れないことは、自分を変えないということになります。
問題を修正するには、自分を変えるしかない、自分を変えるには問題を受け容れないといけないということです。



私はそもそも最初問題があることにまず気付きませんでした。



気付いた後はそんなまさかと少しショックを受けていたよね…
【今後③】責任を受け容れると起こる変化


ギャンブルが悪い、他人の責任、このような無自覚の場合ですと、他人事なので自分ではコントロールすることができません。
問題が自分以外だと手が出せない
問題の原因が自分以外にあると認識してしまうと、自分がやるべきではない、自分ではどうしようもないと、そこで相手を責めるだけの思考になってしまいます。
これが自分の責任であればどうでしょう?
責任を感じる人が行動できる
何か問題があった、失敗した、この後に反省をするのは責任がある人になります。
つまり他責だと反省がない、そして改善もない。
ですので失敗を他責にすると成長の機会として捉えることが不可能になります。



自分の行動で他の人が注意してくれたら「あ、感情的になっていたな」と受け入れることができるようになりました。



この考えは今では仕事でも活かせているよ!
【今後④】行動や認知のゆがみを修正する
ギャンブル依存症で歪んだ考え方などは自分で意識して変えて行かないとなかなか修正することが出来ません。
これは認知行動療法で修正していくことが出来ます。
【結論】ギャンブルを断ち、今後に目を向ける
ギャンブルを断ち切るには、今までと同様に油断せず生活サイクルを回すことと、「今後一生私はギャンブルをしないと決意して断つ」という心構え、そしてギャンブルの無い世界で今後暮らしていくということを「受け入れること」です。
さらにギャンブル依存症で歪んだ考えを正していくために、自分に問題がある、間違っていたなどを認めて受け入れること。
そして問題を解決するために日々の生活を改善し続けることが、ギャンブル依存症から真に自由になるための活動となります。



ギャンブルに目を向けている暇はありません!もっと自由になるために日々の改善活動を続けていきましょう!
【まとめ】
ポイント
- 「禁止」ではなく「断つ」ことが最終フェーズ
- 一生やらないと決意し、ギャンブルのない世界を受け入れる。
- 断つことはゴールではなくスタートライン
- 本当の問題(感情、生活、考え方)に向き合う準備が整った状態。
- 油断せず生活サイクルを回し続けることが重要
- ルール・環境・代替行動など、これまでの対策を継続。
- 「ギャンブルはもう必要ない」という意識の転換が鍵
- 快楽よりも穏やかな日常に価値を置くようにする。
- やめても“依存脳”の影響は残っている可能性がある
- 合理的判断力・感情制御・注意力などが低下していることも。
- スリップ(再発)リスクがあると理解しておくことが大事
- 他の強い快楽にハマるなど、別の問題に形を変える恐れも。
- 「自分にはまだ課題がある」と受け入れる姿勢が重要
- 自分を変えるには、まず責任を引き受ける覚悟が必要。
- 問題を他人や外部に押し付けないこと
- 「自分の行動は自分で変えられる」と認識することが成長の第一歩。
- 認知行動療法などで考え方の歪みに気づき、修正していく
- ギャンブル依存によって偏った思考を、現実的なものに戻していく。
- 今後は“快楽”より“自由”に目を向けて生きていくこと
- ギャンブルに費やしていた時間とエネルギーを、自分を整える活動に使っていこう。
次回
次は、【スリップ体験談】パチンコ・スロットをやめたけど1回くらいなら大丈夫?私の体験談と心構えや対策を解説していきます。
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「この世界は、生きづらいものだ」と思っていた過去があります。
でも今は、そう感じていたのは“思考の回路”が乱れていただけだったんだと気づきました。
このサイト「ゆるやめ」では機械保全士として培った現実重視の“視点”をベースに、脳科学や心理学の知識そして私自身の体験を交えて、我慢ではなく緩やかな仕組みでやめるヒントをお届けしています。
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