パチンコの遊技台メーカーは儲かってる?実はものすごい営業利益がある!
そんなのどうでもいいよって思うかもしれませんが、この利益は元をたどれば私たちプレイヤーのお金です。
どれだけお金が流れていっているのか興味ありませんか?
今回は「パチンコ店舗vs遊技台メーカーの営業利益」というテーマでお話します。
遊技台メーカーの営業利益がどれほどか、比較してどう違うのかが分かりますのでぜひ参考にしてください。
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【結論】
遊技台メーカーはかなりの「営業利益」があることは間違いないです。
具体的にざっくり金額を言うと、とある遊技台メーカー1社で「営業利益約580億円」。
それに対して日本全国のパチンコ店舗全て合わせて「営業利益約1,250億円」。
つまり遊技台メーカー1社だけで、全パチンコ店舗の「約45%」に相当する営業利益があるということです。
これってかなり凄まじくないですか?
ここから詳細を一つずつ話していきます。
【比較1】店舗vs遊技台メーカー「市場全体で比較」
パチンコ店舗と、遊技台メーカーの「市場で比較」をしてみます。
市場データ
| 2023年市場 | 売上高 | 営業利益 |
| パチンコ店舗 | 15兆7,000億円 | 1,256億円 (0.8%) |
| 遊技台メーカー | 8,825億円 | 1,300億円 (15%) |
レジャー白書2024
SANKYO,遊技機販売実績
上記の数値を参考に表を作成
※払い戻しは厳密には原価だったりしますが、ややこしいので別枠にしてます。
これは市場データで、日本全国のパチンコ店舗と遊技台を全部合わせた参考数値です。
ちなみに今回は2023年の情報を参考にしていますが、2024年でもあまり大きな差はありません。
パチンコ店舗の売上と営業利益
まずパチンコ店舗の売上と営業利益で、売上高がパチンコ市場全体の得たお金になり「約15兆7,000億円」。
ここから払い戻しとして私たちプレイヤー還元したり、店舗の維持費に使ったりして、最後に残った「約1,250億円」が「営業利益」です。
これが日本全国のパチンコ店舗全体が得た「取り分」になります。
ちなみに営業利益の正確な数値がなかったので、色々調べた結果営業利益を0.8%として計算しています。
遊技台メーカーの売上と営業利益
次に遊技台メーカーの売上と営業利益で、遊技台メーカー全体の得たお金は「約8,825億円」。
ここから諸々引かれて営業利益が「約1,300億円」。
こちらも営業利益の正確な数値がなかったので、色々調べた結果15%として計算しています。
全体の比較結果
こうしてみると売上高の金額こそパチンコ店舗の市場が大きいですが、ほとんどはプレイヤーに払い戻しており、営業利益としてはどちらも同等になります。
ここまでは準備段階で、ここからさらに深くみていきます。
【比較2】店舗vs遊技台メーカー「各社個別で比較」
先ほどは市場で比較でしたが、次は各社個別で比較してみます。
パチンコ店舗「個別」
| 2023年店舗 | 売上高 | 営業利益 |
| M社 | 1兆3,190億円 | 183億円(1.3%) |
| D社 | 1,172億円 | 67億円(5.7%) |
| N社 | 3,072億円 | △3億9千万円(−0.13%) |
| 全社合計 | 15兆7,000億円 | 1,256億円(0.8%) |
各社の決算書情報の数値を参考に表を作成
まずパチンコ店舗で、M社が売上高としてはトップレベルで「約1兆3,000億円」。
そして営業利益は「約183億円」となりこの年では一番多い金額です。
他にもD社ですと売上高はM社より少ないですが、営業利益が5.7%と割合は高い。
そして逆にN社のように営業利益がマイナスになる場合もあります。
ここで大事なことはパチンコ店舗のトップレベルで営業利益は「約183億円」であるということです。
またパチンコ店舗を運営している企業は「1,000社」以上いるらしいですので、その分営業利益も「分散されやすい」と考えられます。
ちなみにさきほどの市場比較で営業利益を0.8%として計算したのは、各社でこうした差があるのでそれらを考慮して計算しています。
遊技台メーカー「個別」
次は遊技台メーカーを見てみましょう。
| 2023年遊技台メーカー | 売上高 | 営業利益 |
| S社 | 1,572億円 | 585億円(37%) |
| H社 | 506億円 | 151億円(29%) |
| SM社 | 877億円 | 103億円(11%) |
| 全社合計 | 8,825億円 | 1,300億円(15%) |
参考:決算書情報
まずS社が売上高としてはトップレベルで「約1,570億円」。
そして営業利益は「約585億円」となりこの年では一番多い金額です。
他にもH社ですと売上高はS社より少ないですが営業利益はそれでも「約151億円」。
SA社も「約103億円」で、遊技台メーカーは全体的に営業利益が高いです。
また遊技台を製造している企業は「80社」程度いるらしいですので、先ほどのパチンコ店舗と比較すると営業利益は「集中しやすくなる」と考えられます。
ちなみにこちらも市場比較で営業利益を15%として計算したのは、各社でこうした差があるのでそれらを考慮して計算しています。
【結論】
| 2023年市場 | 売上高 | 営業利益 |
| パチンコ店舗【全体】(約1,000社) | 15兆7,000億円 | 1,256億円(0.8%) |
| 遊技台メーカー【全体】(約80社) | 8,825億円 | 1,300億円(15%) |
| パチンコ店舗【個別】 | 1兆3,190億円 | 183億円(1.3%) |
| 遊技台メーカー【個別】 | 1,572億円 | 585億円(37%) |
参考:各表から抜粋
営業利益を市場で比較してみると「約1,250億円」ほどでほぼ同等。
だけど店舗は「1,000社」に対して遊技台メーカーは「80社」程度なので、1社に利益が集中しやすい傾向がある。
そして実際にトップを比較してみるとパチンコ店舗のトップが「約183億円」。
それに対して遊技台メーカーのトップが「約585億円」。
つまり市場「約1,250億円」の「約45%」を遊技台メーカーのトップがたった1社で稼いでる。
またトップ以外でも遊技台メーカーの方がおおむね営業利益が良い。
ですのでパチンコ店舗と比較して遊技台メーカーはしっかり営業利益が出ているという結論になります。
ただこの営業利益で満足しているかどうかは分かりませんけどね。
営業利益が高いのは悪ではない
最後に補足で今回遊技台メーカーが悪いみたいに聞こえたかもしれませんが、営業利益が大きいことは悪いわけではありません。
この営業利益というのは、たとえばパチンコ店で新店舗をオープンするとしたら、その分の費用が引かれて営業利益は下がっていきます。
そうすれば低く見えるので、結果として営業利益が低いのか、低く見せているのかは分かりません。
だから今回の数値はあくまでも営業利益だけみたらすごいよねぇって話で、その中身は企業努力の結果かもしれません。
ただまぁ私たちプレイヤー目線で言えば企業努力だろうがなんだろうが、結局のところ全ての我々の財布から出ているお金なわけですけどねぇ。
もちろんその分楽しませてくれていれば「娯楽」として正しいのですが、最近はどうなんでしょうか…?
まとめ
今回のテーマ「パチンコ店舗vs遊技台メーカーの営業利益」はいかがでしたか?
市場で比較してみると「約1,250億円」ほどでほぼ同等。
個別で比較してみるとパチンコ店舗のトップが「約183億円」
遊技台メーカーのトップが「約585億円」
市場の「約45%」をたった1社で稼いでる。
遊技台メーカーはしっかり営業利益が出ている
このような内容でした。
お金はこういったところにも流れていますので、ぜひ今後の行動の参考にしてください。
それにしても遊技台の利益ってパチンコ店舗と違って見えづらいんですよねぇ。
これには少し理由がありますので、次回はその辺りを話していきます。
良かったらぜひ見てくださいねぇ。
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