【負け続ける理由その⑥】パチンコ・スロットの負けやすい、勝ちやすい台は決まっている

パチンコ・スロットでなぜ負け続けてしまうのか

今回は「運によるブレ幅と台による違い」をテーマにお話しします

みなさんは期待値やボーダーを追っているのに
「なぜか収支がずっとマイナスだ」
「これはおかしい!」
そう感じることはありませんか?

保全士:ひろのぶ

実はみなさんが「運」だと考えているこのブレ幅には
負けに繋がるとある法則が存在します

助手:モンキー君

皆さんが負けてしまうのは
もしかしたらその法則のせいかもしれません!

今回分かること
  1. 収支が拡散する理由
  2. なぜ負けにつながるのか
  3. そして負けを回避する方法

これらが分かりますので
ぜひ参考にしてみてください!

目次

【関連動画】

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【結論】

まず結論ですが
パチンコ・スロットは運によって結果が左右されてしまう
それは事実です

ですがそのブレ幅は完全に運任せに見えて
実は打つ台のスペックによって

「どれくらいの幅があるのかは決まっています」

そして、その幅の中には負けやすい幅というものがあります
ですので皆さんが知らず知らずのうちに

「負けやすいスペック」の台を選んでいる

そんな可能性があります

荒い台は「ブレ幅」が桁違いに大きい

読者の皆様

どういうこと?

保全士:ひろのぶ

この台のスペックごとの違いを
具体的な「収支のブレ幅」で見てみましょう。

これは、台の「荒さ」を3つのパターンで設定し
2,000回転 × 300日といった長期間打った場合の
最大ブレ幅(標準偏差)を計算した結果です。

  • 穏やかなスペックの台は400万
  • 中間スペックの台は550万
  • 荒いスペックの台は850万

こうして見ると
穏やかな台荒い台では、約2倍もの収支のブレ幅の差が生まれています。

これは、荒い台を打つということは
穏やかな台の2倍近い大負けのリスクを背負っていることを意味します。

荒い台は「結果のバラつき」も大きい

さらに、このブレ幅は「一日分」でも明確に違いがあります

これは、穏やかな台と荒い台の1日での大当たり累計回数をシミュレーションしたグラフです

さきほどの金額の差はもちろんですが
グラフの形の差からも
荒い台がいかに結果がバラつきやすいか
一目瞭然かと思います

ポイントは台によってブレ幅、「収支の上下」と、「どこにどれくらいの確率になるのか」という「拡散の度合いが打つ前から決まっている」ということ
今回細かい説明はしませんが、パチンコ・スロットでは結果がどうなるのか完全ランダムに見えて「確率で決まっています」

みなさんも荒い台や穏やかな台があることは知っていると思いますが
具体的に「どれくらい幅があるのか」
これを意識している人は少ないのではないでしょうか?

読者の皆様

でもこれがいったいなんだというんだ?
荒いほうが一撃がでかいから楽しいし
逆転の可能性もある!

読者の皆様

大負けのリスクはトレードオフでしょ

そんなふうに思っている方が多いかもしれません。

保全士:ひろのぶ

しかし、実はこのブレ幅の大きい荒い台には、他にもまだ、皆さんが知らない決定的なデメリットが隠されています。

読者の皆様

え?
そんなのあるの?

保全士:ひろのぶ

細かく言えばブレ幅が広がることで収支に直結する
「負ける理由が3つ増えます」

助手:モンキー君

ここからその理由を一つずつ話していきます

【理由1】荒い台は短期的に負けやすい

荒い台が抱える1つ目の大きなデメリット

荒い台は、その性質上、収支が安定するまでの試行回数が圧倒的に多くなります。
そのため今日一日での勝敗で考えると高確率で負けます

これは、ブレ幅が広く、結果が大きく拡散しやすい台ほど、中央値(全体の50%の人が収まる位置)がマイナス方向に偏りやすいという性質を持つからです。

そしてこの中央値の結果が普段みなさんが体験する普通ということ

具体的に違いを見てみましょう
1日の結果を予想してみるとこうなります

この穏やか台であれば中央値と基準はほとんど一緒で、この場合どうなるのか
中央値と基準の差から次が分かります

  • 大当たりの差は0.3回分で、1回1500発だとすると450発なので「約マイナス1800円」
  • 勝率の差は計算すると「約2%」

つまり穏やかな台を打った場合
勝率が約48%で
2回に1回はマイナス1800円以上の負け額になると予想できます

対して荒い台では中央値と基準がズレている。この場合どうなるのか

  • 大当たりの差は2.0回分で、1回1500発だとすると3000発なので「約マイナス12000円」
  • 勝率の差は「約6%」

つまり荒い台を打った場合
勝率が約44%
2回に1回はマイナス12000円以上の負け額になると予想できます

もちろんこの2台は同じ「期待値」の台ですが、このような差が生まれました。

【ここが重要!】

1日で勝敗を考えた場合、勝率も低く負け額も高くなるのが荒い台

これはつまり、期待値が同じ台を選んでいたとしても、荒い台の方が1日で考えると勝率が約48%から44%に低下、2回に1回はマイナス1800円以上だったのが12000円以上の負け額に増加する、結果として穏やかな台よりも負けやすい、ということを意味します。

保全士:ひろのぶ

これが負ける理由の一つ目で、短期的に見た時の勝率の低さと、リスクの大きさの違いです

読者の皆様

良さそうな台でも頻繁に負けるのはこれが要因ってことだね

助手:モンキー君

台によってブレ幅(拡散の度合い)が打つ前から決まっているから、その台に座った人は全員こうした決まった確率になるよ

【理由2】荒い台は「マイナスを増幅」させる

荒い台が抱える2つ目の大きなデメリット、それは「貸し出しレート」と「交換率」の差が、収支マイナスを容赦なく増幅させるという点です。

「打たない損失」という名のコスト

パチンコ・スロットを打つ際、必ず「貸し出しと交換の差額」
つまり非等価のコストが発生します。

これは例えるなら、1,000円で借りた玉やメダルを、遊技をせずにすぐに換金しようとしても、900円や950円にしかならない、という厳しい現実です。

投資金額借りた玉数 交換玉数交換金額利益(差額)
10,000円2,320玉2,320玉8,584円-1,416円
20,000円4,640玉4,640玉17,168円-2,832円
30,000円6,960玉6,960玉25,752円-4,248円
40,000円9,280玉9,280玉34,336円-5,664円
50,000円11,600玉11,600玉42,920円-7,080円
貸し出しレートと交換率(1,000円あたり 232玉 (1玉あたり約4.31円貸し) (3.70円/玉)

この表は、借りた玉数を打たずにそのまま換金した、つまり収支がプラマイ「ゼロ」に戻った場合に、どれだけ「損失が発生するか」の一覧です。

ご覧の通り、投資金額が大きくなればなるほど、この「実質的な損失」は容赦なく増えていくことが分かります。

「負ける理由1」では、穏やかな台と荒い台の「結果」(差玉・差枚数)について話しました。

しかし、この「理由2」は、その結果にたどり着くまでの「経緯」に関する話です。

助手:モンキー君

差玉や差枚数の結果が同じでも、投資が多いとロスが多くなるってことだね

2. 荒い台は「交換コスト」を最大化させる

投資が多いとロスが多くなる、そしてでは台による違いはどうなるのか

穏やかな台と荒い台のグラフを比較すると、荒い台の方が、マイナスに沈むパターンが多いことがわかります。

ここから「0」まで戻ったとしても
投資額(貸し出し)と交換額(換金)の影響が
穏やかな台よりも格段に大きくなってしまう

【ここが重要!】

実店舗のレートにもよりますが、この投資に対する交換ギャップによるマイナス率は、ざっくり10%〜15%程度に及ぶことが多いです。

これはつまり、期待値が同じ台を選んでいたとしても、荒い台の方が投資が膨らむ分、この10%〜15%の交換コストの負担が大きくなり、結果として穏やかな台よりも損をする、ということを意味します。

具体的には台によって必要な平均投資金額が変わり、「穏やかな台が2万から3万」「荒い台が4万から5万」だとすると1日で3,000円の差が生まれる
先ほどの理由の1つ目で荒い台は2回に1回マイナス12000円以上の負け額になると話しましたが、これが15,000円に増えます

保全士:ひろのぶ

これが負ける理由の2つ目で、貸し出しと交換率の影響を受ける大きさの違いです

読者の皆様

勝ってるときは「勝ちは勝ち」という気分で細かいことは考えないけど、影響は受けているんだね

【理由3】荒い台はメンタルと資金が先に尽きてしまう

荒い台が抱える3つ目の大きなデメリット

これは、数値やレートの問題ではなく、私たち自身の問題です

ブレ幅が広い荒い台を打ち続けると、どうなるでしょうか?

計算上はプラスになる台でも、結果がマイナス側に大きくブレたとき、人はこう考えがちです。

「本当にこの台は期待値があるんだろうか?」 「自分のやっていることは正しいのだろうか?」

メンタル崩壊のリスク

長期的なマイナス収支に直面すると、人間のメンタルは持ちこたえられなくなる可能性があります

それは荒い台だけの問題ではないじゃないかと思うかもしれませんが、荒い台のゲーム性として、この一撃が来るのを耐えて待つ必要があります

なぜなら中央値が低いから、「15,000以上負けるのが当たり前」

でもこれは「出るか出ないかわからない」状態でお金をつぎ込み続けないといけないという
めちゃくちゃストレスになる行為

これが、「勝てる期待値がある台を途中で諦めてしまう冷静な判断ができずに熱くなってしまうといった、「メンタル崩壊」に繋がります。

期待値があっても、継続できなければ勝ちに繋がることはありません。

2. 資金切れのリスク

さらに、荒い台の大きなブレ幅に耐えるためには、それに見合う莫大な「資金力(軍資金)」が必要です。

さきほどのグラフのように一撃を待つ必要があるから、その間はかなり凹みやすいのが荒い台です。

この荒い台のブレ幅が資金力を上回ってしまうと、途中で資金が尽きてしまい、プラスになるまで打ち続けること自体ができなくなってしまいます。

3. 必要な期間

具体的に、収支が安定し、中央値と基準がほぼ一致するまでには、最低でも「5日分、できれば50日以上の試行回数」といったまとまった日数や資金が必要になると考えられます。

5日の時点で中央値が基準に近寄っており、勝率の差は1日目が6%だったのが3.5%と縮まっています

50日の時点で中央値と基準はほぼ一致しており、勝率の差は1日目が約1%と縮まっています

ここまで耐えたとして、やっと「勝率は約50%」ということ。
理由2で話した「貸し出しと換金の差額」を考慮すればもっと低いです

4. 個人での考え方

ここで注意点で、この勝率は個人成績の話ではなく、ここまでたどり着いた人全体での話です。

個人として考えると、グラフの線のどこかに該当することになります
みなさんはもしかしたら負けている人かもしれませんし、勝っている人かもしれません。

ですのでどんなに続けても人によっては負け続ける可能性が十分あります

保全士:ひろのぶ

これが負ける理由の3つ目で、投資のメンタルと必要な軍資金の違いです

読者の皆様

リスクは分かっていたつもりだけど
台でこうも差が出てくるんだね

【結論】ブレ幅に負けない「台選び」

これまでの解説で、荒い台が持つ「拡散の罠」の恐ろしさが明確になったかと思います。

期待値が同じでも、台のスペックは決して同じではありません。

これはイメージでいうなら

穏やかな台が、勝敗がすぐについて安定している「じゃんけん」のようなもの
(そこそこ負け、中間、そこそこ勝ち)

誰がやっても似たような結果になりやすいし結果も比率も分かりやすい

これが穏やかな台だとすれば、

荒い台はまさに「ハイリスクなルーレット」のようなものです。

そのルーレットの面の多くは「大負け(ドクロ)」で占められており、
たまに出る「大勝(宝箱)」によって、それまでの負けを帳消しにする設計になっています。

宝箱を得るまで続けて、無事得たと思ったらその時にはすでに取り返しがつかないことになっている、そんな状況も珍しくありません

あなたが安定して収支をプラスにしたいのであれば、この「ブレ幅」の大きさを意識し、リスクをコントロールする
そして、交換ギャップの負担を最小限に抑えることが、ブレ幅に負けないで期待値を「勝利」に変えるための道です。

楽しみたいのであれば、荒い台の刺激じゃないと満足できない体になっていないか、そしてこのリスクを知ったうえで荒い台を選ぶのか考えてみてください

やめたいのであれば、せめて荒い台には座らないようにしてみてください

どの場合であっても自分の資金力とメンタルで耐えられる範囲の台を選ぶことがもっとも重要だと思います。

【問題】新たな疑問

読者の皆様

結局穏やかな台を選んだところで
最後は運任せってことだね

読者の皆様

もっとちゃんと勝てる方法はないの?

保全士:ひろのぶ

単純ですけど期待値が高い台を打っていれば勝てます

読者の皆様

そうは言うけど本当かなぁ?

保全士:ひろのぶ

次回はこの期待値が高いとどうなるのかについて話していきます

【まとめ】

助手:モンキー君

今回はここまで!

今回の内容

  • 荒い台は短期的に負けやすい
    それは中央値が穏やかな台より低いから
  • 荒い台は「マイナスを増幅」させる
    それは「貸し出しレート」と「交換率」の影響を大きく受けるから
  • 荒い台はメンタルと資金が先に尽きてしまう
    それはでかい一撃を待つゲーム性だから凹みやすいから
  • 打つのであれば自分の資金力とメンタルで耐えられる範囲の台を選ぶことがもっとも重要
助手:モンキー君

今回はパチンコ・スロットで
ブレ幅にどんなデメリットが潜んでいるのかという内容でした!

次回

作成中!

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