本気でやめてみようと思ったら
いきなりギャンブルを減らす、禁止するというのは難しい場合があります。
まずは生活習慣を変えて、徐々に減らしていくことが良いでしょう。
「やめられなくても学びになる」くらいの、緩やかな気持ちで進めるのがベストです。
そしていつしか
「そろそろ、やめれそうかな」
そんな気持ちが湧いたら、それは十分な合図です。
でもここで大切にしてほしいのは
“完璧にやめるぞ”と力まないこと。
この記事ではギャンブルをやめるための「やめるタイミングと進め方」を解説していきます。
- 「禁止ギャンブル」のタイミングと進め方
- 週1ペースの“振り返り”を通して自然に距離を取っていく方法
STEP確認
この記事はギャンブル依存症から抜け出すための「STEP8-2」です。
単独でも読める記事になっていますが全体の流れを確認したい方は下記リンクへ進みください。
シリーズ全体の流れを確認したい方はこちら。
【結論】1週間やめてみるを繰り返す
ギャンブルをやめる禁止チャレンジでは長期的な計画を立てる必要はありません。
まずは「1週間、試しにやめてみる」だけです。
- まずは「1週間だけゼロチャレンジ」
- 小さく成功体験を積む
- 無茶な我慢はしない
- 失敗しても「再チャレンジが前提」
- 自分を責めず「なにがあったか」を週末の振り返り整理する
まったく出来ないのであればギャンブル衝動を下げるための生活サイクルを回す活動が足りない、減少させる活動が足りないのでもう少し活動を続けてからあらためて行いましょう。
1週間単位で生活サイクルを回す方法は下記をご覧ください。
減少チャレンジの詳しい記事は下記をご覧ください
この1週間を試してみて、行けそうならまた1週間行いましょう。
とはいえ毎週毎週何も工夫をしないわけではありません。まずは1週間、その後きつくなってきたタイミングで対策を導入していきましょう。
ちなみによく1ヶ月頑張ったとギャンブル禁止のご褒美をあげてモチベーションを高めるといった手段がありますが、これはギャンブルを禁止=ご褒美という習慣化になります。
それがめちゃくちゃ悪いわけではないですが、ギャンブル禁止がクセになって逆にギャンブルのことが忘れられなくなる可能性があります。
ですので行うことはやめてみる間に代替行動をする。そしてその代替行動を続けた結果にご褒美をあげる方法を取りましょう。
また、代替行動自体がご褒美になることを選ぶのも有効です。
そしてやめてみる時に必要であれば物理的なサポートを受けて、よりやれない環境を作っておくことも一つの手になります。
【準備】チャレンジをする基準は月3回程度

禁止チャレンジをする目安ですが、月3回以内程度になります。
- 平日はいかない、もしくは週1回程度
- 休日は1ヶ月で3回以下(休日が8日の場合)
- 1回の時間は4時間未満(休日8時間の自由がある場合)
それまでは禁止ではなく、減少チャレンジで徐々に減らすことを目指しましょう。
減少チャレンジの詳しい記事は下記をご覧ください
休日の半分以下
減少チャレンジの目標が、平日はいかないもしくは週1回程度、休日は1ヶ月で3回以下(3/8回)となっています。
あくまで目安ですが、ギャンブルに行っている回数が多い人がいきなり禁止チャレンジをするとギャンブル衝動が多く、その分我慢する頻度が多くなり、ストレスが増加して耐えきれない可能性が高くなります。
ですので耐えられるならそれでもいいのですが、耐えられない方はいきなり禁止するのではなく、まずは可能な限り減少させてから禁止チャレンジを行う方が良いです。
【実施①】1週間、距離を取ってみよう

本格的な“断ギャンブル”ではありません。
やるのはあくまで「1週間、試しにやめてみる」だけです。
- まずは「一週間だけゼロチャレンジ」
- 小さく成功体験を積む
- 無茶な我慢はしない
- 失敗しても「再チャレンジが前提」
- 自分を責めず「なにがあったか」を週末の振り返り整理する
これを試してみて、行けそうならまた1週間行いましょう。
【実施②】チャレンジを支える刺激が強い代替行動
ギャンブルの代わりの代替行動で、今までオススメしてこなかった快楽強めの代替行動を必要に応じて導入してみましょう。。
- ネットショッピング
- 「選ぶ→買う→届く」で段階的快感あり
- ガチャ系アプリ・くじ系イベント
- ランダム報酬による「次は当たるかも」の刺激
- ネットゲーム
- 反応速度・点数・演出で報酬刺激が強く、集中による「没頭感」も得やすい
- 短い動画視聴(ショート動画、YouTubeなど)
- 強い視覚・聴覚刺激/次々と流れるコンテンツで脳が報酬を受け取りやすい
ただし“これ自体が依存の入口”になりやすいものもある(買い物・ガチャ・動画など)ので注意してください。
【実施③】チャレンジを支える物理ストッパー
必要に応じて自分では制限できないものを強制的にできなくする物理ストッパーを導入してチャレンジを支えましょう。
- 財布を持ち歩かない
- ATMカードを封印・破壊する
- 暇時間を事前に予定で埋める
- スマホ制限(スクリーンタイム、ブロックアプリ)を使う
【実施④】入店制限サポートを受ける
遊戯店は入場制限(入店禁止)をすることが可能ですのでこちらも必要に応じて導入していきましょう。
このサービスはやっている店舗とそうでない店舗がありますので、すべての人に有効かどうかは分かりません。
また1店舗ごとのサービスですので、ご自身が行かれる店舗毎にやる必要がありますが、移動範囲内の全ての店舗で行えば、実質強制的にやれなくなります。
またやろうと思ったら遠くの遊戯店に行く必要が生まれるため、ブレーキとして働きます。解除も可能ですのでまずは気軽に申し込んでみるのもありです。
- 【申し込み】インターネットで検索か、店舗で直接確認
- 【費用】無料
- 【申し込み方法】申込書に記入して提出
- 【必要なもの】申込書・3ヶ月以内の顔写真・身分証明書
- 【期間】1年間
- 【変更・解除】申込者なら変更・解除申込書を提出で可能
参考:パチンコ・パチスロ産業21世紀会,自己申告・家族申告プログラム,2025/5/12
https://jikoshinkoku.jp
【まとめ】
ポイント
- 長期目標ではなく、「1週間単位」の短期でOK
- 失敗しても大丈夫。週末の振り返りで「なぜそうなったか」を整理することが重要
- チャレンジの基準は「月3回以下」「休日の3/8回以下」が目安
- 強めの代替行動(買い物、ゲーム、短時間動画など)を必要に応じて導入する
- 物理的なストッパー(財布を持たない、ATMカード封印、スマホ制限など)で支える
- 入店禁止の申請制度を活用するのも効果的
- 無理をせず、生活サイクル改善や減少チャレンジから段階的に進める
次回
次は、最終段階、完全にやめる断ギャンブルへ進みます。ちなみに断はギャンブルを断つ!という意味です!完全に断ち切りましょう!
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このサイトが大切にしていること
「この世界は、生きづらいものだ」と思っていた過去があります。
でも今は、そう感じていたのは“思考の回路”が乱れていただけだったんだと気づきました。
このサイト「ゆるやめ」では機械保全士として培った現実重視の“視点”をベースに、脳科学や心理学の知識そして私自身の体験を交えて、我慢ではなく緩やかな仕組みでやめるヒントをお届けしています。
よければ他の記事も覗いてみてくださいね。
参考・出典
- 厚生労働省,依存症についてもっと知りたい方へ,2025/4/21
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html - 厚生労働省,依存症対策,2025/4/21
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789.html - パチンコ・パチスロ産業21世紀会,自己申告・家族申告プログラム,2025/5/12
https://jikoshinkoku.jp