ギャンブルをやめるためにギャンブルを禁止する。
よくある話ですが、そのやり方を間違えるといつまでもやめられないかもしれません。
こんにちは、「ゆるやめ」ブログです。
今回はギャンブル「禁止チャレンジ」で“ギャンブルから離れてみる”という内容を解説します。
STEP8の後半記事になります。
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【やり方】禁止チャレンジの流れ
禁止チャレンジの流れやポイントを話していきます。
1. 1週間、試しにやめてみる
禁止チャレンジのやり方ですが、内容はシンプルで、まずは「1週間、試しにやめてみる」だけです。
流れは次になります。
- 1.まずは「1週間だけゼロチャレンジ」
- 2.小さく体験を積む
- 3.無茶な我慢はしない
- 4.失敗しても「再チャレンジが前提」
- 5.「どうだったか」を週末に振り返り整理する
- 6.行けそうならまた1週間
この流れを繰り返すだけになります。まずは気楽に試してみましょう。
2.失敗は当たり前
チャレンジは、失敗が当たり前です。
一発で上手くいく方が珍しい。
ですので失敗した場合は気にせず再チャレンジ。
全くダメそうなら、一度STEP7に戻り、生活改善を続けてよりギャンブル衝動を下げましょう。
3.一日一日の積み重ね
ギャンブルをやめるには「1日やめる」。これをひたすら繰り返すことで達成できます。
「やめる為にまずは1カ月頑張ろう」とか「先」のことを目指す言葉をたまに見かけます。
そうではなく、「今日」1日行かなくても大丈夫だった。
この積み重ねで1週間行かなくても大丈夫だった。
この「行かなくても大丈夫」という事実を、ひたすら積み重ねること。
その結果として1カ月禁止出来たってなるだけです。
「先」よりも「今」に意識を向けていきましょう。
ちなみに 禁止チャレンジのやり方で、「1週間試しにやめてみる」としたのは、毎日振り返りをするのが難しい人もいると思ったので1週間としています。
チャレンジを支える「3つの工夫」
ここからはチャレンジを支える工夫を3つ紹介します。
1.刺激が強い代替行動
ギャンブルの代わりである代替行動で、今までオススメしてこなかった快楽強めの代替行動になります。
必要に応じて導入してみましょう。
- ネットショッピング
- 「選ぶ→買う→届く」で段階的に「期待感が継続」する。
- ガチャ系・くじ系のアプリゲーム
- ランダム報酬による「次は当たるかも」といった「期待感」。手にした時の「高揚感」。どちらも高い。
- 対人ネットゲーム
- スピード感・点数・演出で刺激が強く、集中による「没頭感」も得やすい。勝利した時の「高揚感」も高い。
- 短い動画視聴(ショート動画、ティックトックなど)
- 強い視覚・聴覚刺激/次々と流れるコンテンツで飽きることなく刺激が続く。
ただし注意点として“これ自体が依存の入口”になりやすいものです。
ですので今まで紹介してきませんでした。
取り入れるとしても、今までのSTEPで行っている他の行動と組み合わせて、依存しないようにしましょう。
2.物理ストッパー
ギャンブルには「お金・時間・場所」この三つが必要です。これらを強制的に奪えばできない状態を作ることができます。必要に応じて導入していきましょう。
- 財布を持ち歩かない
- ATMカードを封印・破壊する
- 移動手段を封印する
- 協力者に管理を頼む
このような強制的にできなくする物理ストッパーを導入して、チャレンジを支えましょう。
3.入店制限サポートを受ける
ギャンブルに必要な「お金・時間・場所」の内の、場所への入場を強制的にできないようにします。
必要に応じて導入していきましょう。
実は遊戯店は入場制限(入店禁止)をすることが可能です。
内容は次になります。
- 【費用】無料
- 【申し込み方法】申込書に記入して提出
- 【必要なもの】申込書・3ヶ月以内の顔写真・身分証明書
- 【期間】1年間
- 【変更・解除】申込者なら変更・解除申込書を提出で可能
このサービスはやっている店舗とそうでない店舗がありますので、すべての人に有効かどうかは分かりません。
また1店舗ごとのサービスですので、ご自身が行かれる店舗毎にやる必要があります。
ですが移動範囲内の全ての店舗で行えば、実質強制的にやれなくなります。
ギャンブルをやろうと思ったら遠くの遊戯店に行く必要が生まれるため、ブレーキとして働きます。
ちなみに解除も可能ですので、まずは気軽に申し込んでみるのもありです。
【補足】よくある落とし穴
ここからは補足としていくつか話していきます。
1.ギャンブル禁止とご褒美が結びつく
「1ヶ月やめたご褒美に、自分に何かをあげよう」
よく聞く話ですよね。頑張った自分にご褒美を上げる。
この方法自体が悪いわけではありません。
ですが、「ギャンブルを禁止=耐えたご褒美」という構図ができてしまいます。
すると、耐えることでご褒美がもらえるので、言い換えると。
ギャンブルに耐えることが「脳にとって報酬を貰える手段になる」
だから、いつまでもギャンブルを意識してしまうことになるかもしれません。
2.ご褒美は“行動に対して”に与える
ではご褒美は無しかというと、別のことに対してあげましょう。
ギャンブルをやめたことではなく、
「やめている間に取り組んだ行動」
たとえば運動・読書・料理など。
その行動を継続できたことに対して報酬を与えるようにしましょう。
3.禁止日数は気にしない
たまにネットで禁止日数継続中!
といったものを見かけますが、禁止日数は意識しないようにしましょう。
「禁止」しているかぎり、ギャンブルはやめられません。
禁止日数の継続はただの結果です。
気にしているとむしろ逆に、いつまでもギャンブルを意識してしまうトリガーになりえます。
ですので禁止日数より、目の前の「新しい活動」や「代替行動」に意識を向けていきましょう。
ただ、そういえばどれくらいたったかな?と振り返るのはOKです。
次のSTEP9でまた改めて話しますが、最終的には今回の「禁止」ではなく、ギャンブルを「断つ」という選択をすることがギャンブルをやめることに繋がります。
まとめ:禁止チャレンジ
STEP8、禁止チャレンジのまとめです。
今回のまとめ
- 禁止チャレンジのやり方ですが、内容はシンプルで、まずは「1週間、試しにやめてみる」
- チャレンジは、失敗が当たり前です。一発で上手くいく方が珍しい。ですので失敗した場合は気にせず再チャレンジ
- ギャンブルをやめるには「1日やめる」。この繰り返しで達成できます。
- チャレンジを支える「3つの工夫」
- 1.刺激が強い代替行動
- 2.物理ストッパー
- 3.入店制限サポートを受ける
- よくある落とし
- 1.ギャンブル禁止とご褒美を結びつけない
- 2.ご褒美は“行動に対して”に与える
- 3.禁止日数は気にしない
このような内容になります。
最後に一言:大切なことは「行動を止めないこと」
今回のSTEPで実際に「ゼロを目指す」ことになります。
ただその道は、一発でするっと上手くいくものではありません。
何度も進んだり、戻ったりするのが当たり前。だから失敗しても大丈夫。
大切なことは「行動を止めないこと」
1日1日の積み重ねで、結果としてギャンブルから離れていけます。
ゆっくりやめていきましょう。
それでは今後もこのような記事を投稿していきますので、いいなと思ったらブックマークしてくれると嬉しいです。
最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
備考
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「この世界は、生きづらいものだ」と思っていた過去があります。
でも今は、そう感じていたのは“思考の回路”が乱れていただけだったんだと気づきました。
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参考・出典
- 厚生労働省,依存症についてもっと知りたい方へ,2025/4/21
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html - 厚生労働省,依存症対策,2025/4/21
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789.html