すぐにやめられるという方法の罠
こんにちは、「ゆるやめ」ブログです。
今回は、「すぐに効果を求めるとギャンブルはやめられない」という内容について解説をしていきます。
みなさんはすぐにやめられるという、これはたとえばお金を持たないといった「物理的にやれなくする」。ほかにもやりたくなった時に気持ちをごまかす「代わりの行動をする」。これら方法を行うことでやめられると見聞きしたことはありませんか?
ですがこの方法には罠があります。
今回の内容を知ることで、今後やめるためには結論として自分に合った方法を選ぶ方が上手くいくことが分かります。
今回の記事を読むことで、今後やめるためには自分に合った方法を選ぶ方が上手くいくことが分かります。
【関連動画】
記事と同様の内容が動画でも見られます。取り組みやすい方をお選びください。
【理由1】なぜすぐに効果を求めると失敗する?

まず最初に、すぐに効果を求めると失敗する理由について解説をしていきます。
結論:自分に合った方法を選ぶといい
この理由を知ることで、ギャンブルから抜け出すには自分に合った方法を選ぶ、その必要性が分かってきます。
即効性を求めている
まずそもそもすぐに効果を求めるとはどのような状況なのかですが、これは言い換えるとお手軽ですぐに結果につながる、つまり即効性のある方法を求めているといえます。
即効性のある方法はこんなものがある
では即効性のある方法とはなんなのかですが、これはたとえばお金を持たないといった「物理的にやれなくする」方法。ほかにもやりたくなった時に気持ちをごまかす「代わりの行動をする」方法。このようなものがあります。
即効性のある方法は有効ではあるが依存度が低い場合のみだから
これら即効性のある方法は有効ではあるのですが、その対象としては依存度が低い人のみになります。ですので依存症になったばかりの人など、依存度が低い人であればこれだけでもやめられる可能性は十分あります。
ですが依存度が高い人の場合は、耐え難い我慢を強いられるだけで終わってしまいます。
ポイント:即効性のある方法は耐える方法だから
これは即効性のある方法は基本的に耐える方法であるからです。たとえば物理的にやれなくするといった方法は、行きたいのを耐えていかないようにする。ここで耐えるが我慢となり無理になる。
ここがポイントで、この耐えれるか、耐え難いかが分かれ目になります。
有効じゃないのは依存度が人によって違うから
ただ耐えれないからダメという話ではなく、依存度は人によって違いますので耐えられなくても当たり前です。
つまり同じ方法であっても、それは自分にとっては有効ではない場合があるということになります。
自分に合っていないと失敗を学習して悪循環に陥る
また、自分の依存度に合っていない方法には、デメリットがあります。
たとえばせっかくやめる気になってやってみたのに、思うような結果が出ない。このような状況が続くと、そのやめるという行動に対して、意味がない、無駄だ、価値が無いと徐々に思うようになってしまいます。
ですので失敗すればするほど行動するのがどんどん嫌になる、という悪循環になってしまうかもしれません。
結論:だからこそ自分に合った方法を選ぶことが大切
このような理由から、すぐに効果がある方法ばかりを求めていると失敗する可能性があります。
だからこそ【理由1】の結論としては、人が有効だったから自分にも利くと思い込まず、自分に合った方法を選ぶことが大切となります。
まとめ
【理由1】のまとめで、なぜすぐに効果を求めると失敗するのかですが、これは即効性のある方法は有効ではあるが依存度が低い場合のみだから。ポイントとして即効性のある方法は耐える方法だから。有効じゃないのは依存度が人によって違うから。また自分に合っていないと失敗を学習して悪循環に陥る。だからこそ自分に合った方法を選ぶことが大切。という内容になります。
【理由2】なぜすぐに効果を求めてしまうのか?

次に、なぜすぐに効果を求めてしまうのかの理由について解説をしていきます。
結論:自分で手段を狭めてしまっていたかもしれない
この理由を知ることで、自分で手段を狭めてしまっていたかもしれない、ということに気づくきっかけになります。
目先の欲求を優先してしまうから
なぜすぐに効果を求めてしまうのか、これは私たち人は、価値の無いことに労力を割きたくない生き物だからです。ここでいう価値とはお金ではなく、自分にとってためになるか、ということ。
ポイント:判断は脳が勝手に行う
そしてここがポイントで価値を判断するのは、自分の意思ではなく、脳が無意識に判断しているというところです。
だからすぐに効果がでない方法は、選ばれにくくなり、脳が価値があると思う即効性のある方法を選びやすくなる。
さらにギャンブル依存症はブレーキが利きづらいから
そしてギャンブル依存症の場合はここからさらに問題がプラスされます。
それはギャンブル依存症の人は「目先の欲求を優先しやすい」、という傾向があるからです。
これは依存症になると脳が変化し、理性的なブレーキが利きづらくなるからで、様々な研究の結果分かっていることです。
結論:だから自分で手段を狭めてしまっている可能性がある
ですのでやめたいという思いを満たすため、即効性のあるものばかりを探してしまうことになります。
そして即効性の高いもののその多くが、比較的簡単な代わりに効果が低く、依存度が低い場合にしか有効でない可能性があります。
ですので【理由2】の結論としては、目先の欲求を優先して、自分で手段を狭めてしまっているかもしれない、ということになります。
まとめ
【理由2】のまとめで、なぜすぐに効果を求めてしまうのかですが、これは目先の欲求を優先してしまうから。ポイントとして判断は脳が勝手に行う。さらにギャンブル依存症はブレーキが利きづらいから。だから自分で手段を狭めてしまっている可能性がある。という内容になります。
【結論】どうすればよいのか?

次に、ではどうすればよいかを解説していきます。
結論
結論としては、自分の依存度に合った有効な方法を選ぶ方が上手くいく、ということになります。
「すぐに効果を求めると失敗する」
今までの理由から「すぐに効果を求めると失敗する」ということが分かりました。
効果が高い方法を取り入れる
ではどうすればよいかですが、これは単純に本来であればもっと効果が高い方法を取り入れて、対策していった方が合っている可能性が高いので、そうした方法を選ぶとよいでしょう。
ポイント:時間が必要なのは当たり前
ですがその方法はどうしても時間がかかるため、めんどくさいと思って今までは選ばれていないのかもしれません。
ここがポイントで、依存症から抜け出すためには効果が表れるまでに時間が必要な場合が多く、それが当たり前である。ということです。

ちなみに僕の場合は早いもので1カ月、長いもので6カ月かかりました。
期間に関してはまた別の動画で解説しますので詳細はそちらをご覧ください。
自分の依存度に合った有効な方法を選ぶ方が上手くいく
時間が必要なのは当たり前、そう思えるようになると自分の選べる方法が広がっていきますので、今まで選ばなかった、自分の依存度に合った有効な方法を選ぶことで、上手く依存症から抜け出すことができる。ということになります。
結論:今後の行動
ですので結論としては、すぐに効果を求めると失敗する、だから時間がかかったとしても、自分の依存度に合った有効な方法を選ぶ方が上手くいく、ということになります。
【方法紹介】方法はこんなものがある
ここからはオススメの方法を2つ紹介していきます。
ギャンブル衝動の発生を抑える方法


1つ目は、ギャンブルをしたいと思うことそもそもを、思わないようにする方法です。
これはたとえばギャンブルに行きたいと我慢するのではなく、そのギャンブルに行きたいと思ったきっかけを無くすことです。
つまり我慢が必要な状況の発生、それ自体を抑える、ギャンブル衝動の発生を抑える方法です。
これはトリガーと呼ばれるギャンブルに行きたくなるきっかけをつぶす方法になります。有名ですので聞いたことがある方もいるかもしれません。
ギャンブル衝動の強さを減少させる方法


2つ目は行動は同じだけど、我慢と思わないようにしていく方法です。
これはたとえばギャンブルに行ったら勝てると思っている場合は、ギャンブルに行きたい思いを抑えるのに我慢が必要になります。ですがギャンブルに行ったら負けると心の底から思っている場合は、ギャンブルに行きたい思いが減少します。ですので、抑えるのに我慢ではなく耐えられるレベルに減少しやすくなります。
つまり我慢していたものが我慢では無くなる、ギャンブル衝動の強さを減少させる方法です。
これは認知の修正と呼ばれる、考え方次第で衝動はコントロールできるという方法になります。
【理由3】方法を複数を取り入れるといい


方法についての補足として、なぜやめるための方法が複数あるのかの理由について解説をしていきます。
結論:今後はやめる方法を複数取り入れた方がよい
この理由を知ることで、今後はやめる方法を複数取り入れた方がよい、ということが分かります。
方法はそれぞれ効果が違う
今紹介させてもらった方法は一つ一つ効果と必要な時間が違います。
トリガーと呼ばれる方法は、効果として、環境を変える効果があり、また効果が発揮されるまでの必要な期間は短いです。
認知の修正と呼ばれる方法は、効果として、気持ちを変える効果があり、また効果が発揮されるまでの必要な期間は長いです。
だからやめる方法と言っても狙いが違う
このようにやめるための方法とは言っても、「環境に作用するのか、気持ちに作用するのか、もしくはどちらにも作用するのか」といった感じで、一つ一つ狙いが違っています。
ポイント:「発生の減少」「衝動の減少」「踏み止まる工夫」の流れでやめる
そしてここがポイントですが、どちらかひとつをやればやめられるというわけではないということです。
流れとしては、まずトリガーで発生を減らして、認知の修正で衝動の強さを下げる。そして最後に冒頭で話していた即効性のある方法、物理的にいけない状況にしたり、代わりの行動で踏み止まる。
このような流れでやめるようにすると無理なくやめられます。
結論:ですので方法は複数を取り入れるとよい
ですので【理由3】の結論としては、今後は「発生の減少」「衝動の減少」「踏み止まる工夫」といったやめる方法を複数取り入れた方がよい、ということになります。
ただ今回紹介していない方法も多々ありますので、それらも含めて方法を複数取り入れると総合的にやめやすくなります。
具体的なやり方は別の記事
今回は2つだけ紹介させてもらいました。
具体的なやり方に関しては別の記事で解説していきますので、そちらをご覧ください。
まとめ
【理由3】のまとめとしては、それぞれ効果が違う、だからやめる方法と言っても狙いが違う。ポイントは方法ひとつでやめられるものではないということ。ですので方法は複数を取り入れるとよい。ということになります。
今回のまとめ
それでは今回のまとめになります。
今回は「すぐに効果を求めるとギャンブルはやめられない」について解説しました。
- 【理由1】、なぜすぐに効果を求めると失敗するのかですが、これは即効性のある方法は有効ではあるが依存度が低い場合のみだから。ポイントとして即効性のある方法は耐える方法だから。有効じゃないのは依存度が人によって違うから。また自分に合っていないと失敗を学習して悪循環に陥る。つまりその方法が有効かどうかは人によって変わる。だからこそ自分に合った方法を選ぶことが大切。
- 【理由2】、なぜすぐに効果を求めてしまうのかですが、これは目先の欲求を優先してしまうから。ポイントとして判断は脳が勝手に行う。さらにギャンブル依存症はブレーキが利きづらい。つまり欲求を優先して即効性を重要視して効果が薄い方法を選んでしまう。だから自分で手段を狭めてしまっている可能性がある。という内容になります。
- 【結論】、すぐに効果を求めると失敗する、だから時間がかかったとしても、自分の依存度に合った有効な方法を選ぶ方が上手くいく。
- 【方法紹介】、ギャンブル衝動の発生を抑える方法として、トリガーと呼ばれる方法。ギャンブル衝動の強さを減少させる方法として、認知の修正と呼ばれる方法。
- 【理由3】、なぜ方法は複数を取り入れるといいのかですが、それぞれ効果が違う、だからやめる方法と言っても狙いが違う。ポイントは「発生の減少」「衝動の減少」「踏み止まる工夫」の流れでやめる。ですので方法は複数を取り入れるとよい。ということになります。
まとめとしましては、このような内容になります。
今後の進め方
最後に、今まで簡単で即効性のある方法だけを探してやっていた場合は、今まで手を出さなかった新しい方法を取り入れることで、ギャンブルから抜け出せる可能性が増えます。今回の記事で少しでもみなさんの中にある、めんどくさいという思いが減ってくれていたら幸いです。
最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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このサイトが大切にしていること
「この世界は、生きづらいものだ」と思っていた過去があります。
でも今は、そう感じていたのは“思考の回路”が乱れていただけだったんだと気づきました。
このサイト「ゆるやめ」では機械保全士として培った現実重視の“視点”をベースに、脳科学や心理学の知識そして私自身の体験を交えて、我慢ではなく緩やかな仕組みでやめるヒントをお届けしています。
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参考・出典
- 厚生労働省,依存症についてもっと知りたい方へ,2025/4/21
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html - 厚生労働省,依存症対策,2025/4/21
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789.html